■ - Spica

父親の、これを強さととるか傲慢さととるか。もし自分が娘の立場だったらとか考えるとやっぱり同じように言っただろうな。余計なセリフや説明を一切そいだ演出で淡々とそれでいてじわじわと家族間の感情を描き出していく。

韓国の映画やドラマを見ていてよく思うのは、なぜここで怒るのか？そこは怒る場面ではなく反省したり感謝したりする場面なのでは？とか。カン・ジファンよりもソ・ジソブがイケメンすぎてやばい。

やっぱりこういうイギリスとかヨーロッパの映画の雰囲気大好きだ。ストーリーとかやりすぎない演出とかも。わかりやすいある意味サクセスストーリーなんだけれど、まだまだ問題は山積みなところとか、すべてがまるく収まらない感じがすき。

ブラックというかなんというか！見ながら恐ろしくなった。戦車で街を暴走するシーン、というかその理由や、爆発があってトラックをひろう他の隊員の行動とか。ぞっとする場面が多い。実際にあったことをベースに作られているというのにさらにぞっとした。

もやもやする映画だ。ストーリーはとてもおもしろいのだけれど、映画としてみるとやっぱりどうしても結論がほしくなるわけで。舞台としてみたらもっといろいろ違った見方になったのかも。

プラン役のハイン・S・ニョールが素晴らしい。この人は実際にクメールルージュにとらえられて強制労働をしていたとか。賛否両論あるらしいこの映画。その辺はよくわからないけれど、すくなくとも、こういったことがあったという事実は確かだと思う。ポルポトのやり方はぞっとするほど卑劣で残酷だ。

ジョージ・クルーニーのかっこよさが半端ない。しぶい。イケメン。ジェニロペの顔が苦手なのでそのへんはまぁあれですが、ジョージを拝むために見るならありだと思う。この映画。内容はあってないようなもの。