死者の季節 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

死者の季節 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

死者の季節 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

死者の季節 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

そんなに長くないのにえらく時間がかかった。三日ぐらい??集中力が続かなかったのもあるけれどね。
ニキの屈辱

ニキの屈辱

最初はニキに対してなんだかなぁって思っていたけれどところどころニキの気持ちがわかる部分もあってだんだん加賀美と同じように自分がニキを好きになっていく過程が新鮮で面白い。逆にだんだん加賀美が嫌な奴に見えてくる。最初は加賀美の視点で、だんだんニキの視点で物語を読んでいるんだろう。別れる段階での加賀美の嫌なやつっぷりに反吐が出そう!ニキの考え方もどうかと思うけれど。あぁでも、痛いぐらいお互いの気持ちがわかる。痛いぐらい痛い小説。

やはり付き合うというのは体ではなく言葉ですることなのだ

ニキは自分の仕事の話ばかりする。加賀美の仕事の話を聞こうとしてくれない。

愛情が強くなっていく者はしばしば、愛情が薄くなってきた者をうざがらせる

インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸 684日

インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸 684日

正直に言えば何かを変えたくて手に取った本。変えたいというよりも、定めたいという感じかも。どちらにせよ何かがかわるかどうか、わからないけれど、何かを変えるとしたら変えられるのは自分だけだ。彼女のものを見る真摯で真面目な見方が心地よい。ありがちな結論、どこかで見かけた言葉でえらく陳腐な時もあるけれど、後半彼女が見つけた答えのようなものはしっくりと腑に落ちる。ひとつひとつの話が短く読みやすい。世界一周をするための手段を探すためにこの本を読むには不向きだけれどオセアニアからアフリカ大陸へとかけて旅をする行程をざっくりとしりたい人にはいいかも。とても頭のいい人なんだろうなと読みながらしみじみ思った。再来年、世界一周しようと思います。