悪の教典 上

悪の教典 上

悪の教典 下

悪の教典 下

ネタバレ注意。悲惨凄惨陰惨惨憺…ってまあとりあえずすごい。この人の思考能力すごい。この本素直におもしろいって言えないぐらい最後が惨い。バトルロワイヤル思い出した、久しぶりに。結構厚みがある割にさくさく読めたし勢いがあって読みやすかったっちゃ読みやすかったけれど、文章に無駄が多いのかこの厚みを読んだ割には読んだっていう達成感はあんまりないかな?でもまあほんと、どうやったらこういう発想に行きつくんだっていうぐらいひどい。そして何が怖いってこういう人がほんとに教師やってそうなことが怖い。何が起こっても不思議じゃない世の中、人間が考え付くことは実際に起こりうることらしいので…。読み終わってからニュース見ると、花火に激怒して子ども殴ったおじさんとか、酔っぱらって男の子のほほに刃物突き立てたおじさんとか、なんだかみんな異常者に見えてくる。ただ、たーだ、人に共感できないから殺しちゃうサイコパス、まあありでしょう。でも、なんでこんなに足がつかないの???ありえないでしょ??え??だってありえないぐらいの数の人が彼が生まれてから死んでいるわけですよ。どうアリバイを作ろうが慎重に証拠を消そうが今まで100%なんてことないでしょう。野放しぶりがひどい。そしてそれを納得できるだけの理由がない。いろいろと探すと疑問符でいっぱいになる。この厚みで疑問符いっぱいって珍しいなあ。
あ、これ映画化するんですね。ふむ。まあ映画化前に読んでみるのもありなのでは?