ぼくと1ルピーの神様 (RHブックス・プラス)

ぼくと1ルピーの神様 (RHブックス・プラス)

久しぶりの読書。映画を先に見ていたのであまりの違いにちょっとびっくり。こんなにも変えちゃってよく原作者OKだしたな。土台は一緒かもしれないけれどそこに行きつくまでの過程がだいぶ違う。でもまぁどちらも好きです。映画は映画で、原作は原作で。ラム・ムハンマド・トーマスという三つの宗教の名前をもつ孤児の男の子の波乱万丈な半生。何か一つでも言ったらネタバレになっちゃうそうなほどすべてが絡まりあって彼は10億ルピーという大金を手に入れる。時系列ではなく問題順で追っていくので何度か前に戻ったりしながら読んだのですが、面白かった。ヘビーなネタだけどカラッとしているのは彼の語り口が卑屈っぽくも自虐っぽくもなくただありのままを受け入れているからなんだろう。さくさくっと読めるのでぜひ。この人の次の作品も読んでみたい。the six suspects
以下買った本
道草びより (祥伝社黄金文庫)

道草びより (祥伝社黄金文庫)

はじめてのハワイ (杉浦さやかの旅手帖)

はじめてのハワイ (杉浦さやかの旅手帖)

Bellevue Ryo Kase―加瀬亮-写真+言葉+全作品

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