愛は苦手

愛は苦手

山本さん久しぶりですね。いつの間にか、なんとなくですけど文章の感じが変りましたね!今の方が好きかも。期待値ほぼゼロな状態で読んだのだけれど予想以上に面白くてさくさく読めました。おしなべて主人公が最終的には前向きになるお話なので読んでいて気持ちがいい。好きなのは町子さんの庭と買い替え妻、象を数えるかな。一番印象に残ったのはまぼろし。読んでいて全然違和感なく受け入れられたこの女性心理の描き方はスゴイかもしれない。
論理と感性は相反しない

論理と感性は相反しない

なんだか、西加奈子みたいな冷たいくせにアツい話が読みたくてなんとなく手にとってみたら案外嫌いじゃなかった!西加奈子と比べるとなんだか似てるような気がする語り口だとか構成なのでどちらかが好きな人は読んでみると案外気に入るかもしれません。山崎さんは久しぶり。過去読んだのは人のセックスを笑うなのみ。書き下ろしの短編でつながってるようなそうでないような話がぽんぽんと出てくる。山崎さんの分身みたいな人も出てくる。アンチポデスもでてくる。脈絡ないけれどなんとなくつながってる感じが好みでした。ただ、うちこの人のエッセイが苦手だったということをあとがきを読んで思い出しました。あとがきいらなくないですか?

人に甘えられるときは素直に甘えて、人に任せられることはありがたく任せることにした。単純なことなんだね。相手にやってもらえたら感謝して、自分ができなかったことは謝ればいいんだね。そんなシンプルなことに、今まで気がつなかったよ。

東京バンドワゴン

東京バンドワゴン

苦手。とくにお嫁さんはなぜ泣くのの終わり方が、もう。納得以前になんだこれって思ってしまった。そんなに簡単なのか?そんなにあっさりしちゃっていいのか? ここに出てくる人間は驚くほど考えない。考えてるかもしれないけれどそれが出てこないから浅く感じられる。