墨攻

墨攻
ネタバレあり
アンディラウがかっこいい!!!!とにかくかっこいい!!!この映画はそもそも、映画のリーフレットでみたラウのかっこよさに惹かれたようなものなので、そういう意味ではラウがかっこよければまあ元は取ったかな、程度だったのですが原作がしっかりしているのもあり中身も十分楽しめました。面白かった。また思わぬ収穫だったのが、ウー・チーロンとチェ・シウォン。愚かな人の行動が目立つ中、彼らの賢明な行動は本当に救われる思いでした。正直、内容などはあまり頭にいれずにいったのですが、もう少し勉強してから行けばよかったかなとも思いました。ただ、知らなくても或る程度は理解できるし、それだけでも十分楽しめたのですが。まあ、この映画で何より許せなかったのは逸悦のうざったさと、CG技術のひどさ。逸悦は本当にうざったすぎて、彼女が出てくるたびに眉間に皺がよっていたと思います。確実に。また、CG、あれはひどいよね。迫力の場面でなにあの体のぎこちなさ。あんだけ人集めれたんなら、そこもその人の多さで行ってほしかったのでものすごく残念。間違ってるよなあ…いろいろ。そんななかラウの演技がひときわ光っており、革離の知恵も冴えていたのが救いでしょうか。それにしても、この映画は救いがなさ過ぎる気がしました。哀しいだとか、可哀想だとかっていうよりも、あぁ、なんて救いがないんだろう、と思ってしまう。これが戦争であり人間なんだと言われたら納得せざるを得ない映画だと思います。人が死ぬのが戦争。だけれど、人を守るためにもまた戦わなければならないというとても矛盾した考えで落ち込む革離がとても哀しくまた好ましかったです。彼は決して何もかもを理性的に捉えているわけではないのだと思いました。ただ、逸悦に対する気持ちがあまりにもわかりにくくそれならいっそ絡ませない方がいいような気もしました。また、なぜ彼がたったひとりで梁に来たのか、それもはっきりしないまま終わってしまったのが残念。原作ではきちんと書かれているのかな。それにしても、梁王のあまりの愚かさにホント途中何度心の中で痛い目みるぞ!と叫んだことか。ひどすぎる。救いようのないダメ人間だ!彼が没するところをみて是非溜飲を下げたいと思ったけれども、これはあくまで墨家の話なのであえてそこまで加えなかったのかはたまた時間的な関係か、どちらにせよこういうラストの方がこの映画には合っている気がしました。それにしても救いがなさすぎる…。