その人、独身?

その人、独身?

酒井順子。普通に面白く読めた記憶が。ただ特に記憶に残る文章もなく…。あ、不倫経験のある女子は負け犬になりやすいっていうのだけは覚えてる。たまに思い出す。それくらいですねぇ。
たてつく二人

たてつく二人

読んでる時に離婚発表で変に印象的な本。最初のほうで、夫婦仲について清水さんがツッコんでるのがなんだか示唆的。
どこから行っても遠い町

どこから行っても遠い町

川上さん久しぶり。なんとなく手に取った本。連作短編。一番印象に残ってるのは塾の先生と魚屋さんの話。あとの話が正直思い出せないけれど、この二つの話は好きだった。特に魚屋さんはなんだかしみじみとしてしまった。
小さいおうち

小さいおうち

中島京子いいなあ。やっぱり。最初のほのぼのとした雰囲気から徐々に戦争という暗い影がのっそりと覆うあたりの書き方がなんとも言えず。実際こんな感じだったのだろうな。いきなりというわけでもないけれど、どこか遠いところの出来事のようだったことがじわじわと生活に侵食し根ざし気づけば多くの犠牲を払っている。望んだわけでもかといって強く否定したわけでもなく。気が付けば横に立っていてすべてを飲み込もうとしている。最後を読んだ後しばらくぱらぱらめくって記憶をたどる。切ないけれどなんだかほっこりもした。素敵な話でした。
花桃実桃

花桃実桃

打って変わって現代。これはこれで面白い。濃い面々が暮らすアパートを亡き父から相続し、ひょんなことから管理人をすることになった主人公。試行錯誤しながら一生懸命こなす管理業やらアパートで起こる小さなほのぼのとした事件。最後の最後まで悩みぬいて自分なりの答えを出す主人公の真摯さ素直さが読んでいて好ましい。
お別れの音

お別れの音

最初のほうはなんだかぼんやりしてて読むのやめようかなとまで思ったのだけれど、『お上手』でおっ案外好きかもになりなんだかんだ最後まで読んでしまった短編集。役立たず、ファビアンが一番好きだった。役立たずはちょっと吉田修一ぽかった。吉田修一のがうまいんだろうけれどね。うちの娘はなんだか途中までよかったのに後半のあのなんともいえない勢いが苦手。あとはsoso
愛がなんだ (角川文庫)

愛がなんだ (角川文庫)

再読 香港行きの飛行機のなかで再読。こんな話だったのかと新鮮な気持ちで読了。最初に読んだころには得られなかった読後感。こんな恋はしたくない。常に携帯を握りしめ、呼び出しがあればいつでもどこでも構わず飛び出す。仕事なんか二の次三の次、何よりもまず、自分が好きなマモちゃん!でもマモちゃんは決してテルコに好きだとか言わない。名字で呼ぶし、自分の都合のいい時だけ電話で呼び出す。途中で機嫌が悪くなればどんな状況であれ帰らせる。どこがいいのかまったくわからないマモちゃんにそれでも執着しまくるテルコ。でもほんと、好きになったらなんでも許せるテルコの気持ちは痛いほどわかる。ただあまりに報われず、痛々しすぎ。ただ、彼女が圧倒的に変かといえばそうでもなくって。変ってだれかとの比較、自分との比較で決まるんだろうなあ。