主人公は僕だった


見てきました。SHOWBIZでストーリーを聞いて以来ずっとずっと気になってようやく公開された映画のひとつです。(他には、ゾディアックとプレステージ。前者は公開が待ち遠しくて仕方ない) ストーリーは簡単に説明するなら、自分の行動をまるで小説の中の登場人物のようになぞる声が聞こえた主人公のクリック。その声に自分が近いうちに死ぬと知らされて……。画面の作り方などが、とても可愛らしくて面白かった。こういうのってあまり見かけないよなぁ。見難いと思う人もいそうですが、私的にはこういう遊び心は大好きです。ただ、出てくるタイミングがまちまちになるのでその辺はメリハリが欲しかった。クリックがやりたいことをやる場面はいいのだけれどあまりはじけれてない気がしてちょっと残念。でもそういう性格だしなとも思うのです。そこがまたいいのだけれどね。最後のほうではうるっとくる部分もあって、最終的にはああいい映画みたなあと思わせてくれる。ハロルド・クリックの一生懸命さと、不器用さがこの映画をよりいっそう素敵で切ないものにしている気がしました。ウィル・フェレルの不器用だけれどまっすぐな演技には好感が持てたし、マギー・ギレンホール(ジェイクのお姉さん!)の決して美人とはいえないのだけれどなんだかとってもキュートな笑顔はこの映画を明るくする。そしてなによりエマ・トンプソンすごい!!!この人の狂人一歩手前の演技はほんとに凄い。病院のくだりだとか、ハロルド・クリックが現れたときだとか、またそのあとの素に戻った彼女の正常さだとかが半端なくうまい。ダスティン・ホフマンはところどころクレイマークレイマーの時と比べてあぁふけてしまったのだなぁと哀しくなったけれどいい役者さんであることにはなんらかわりなく、むしろ年とともに言葉にも重みが加わってより一層素敵な俳優さんになっている気がします。てかてかてかてか!!!トムハルス!!!!うっそやん。あんな…!!ちょっとショックだわあ…。あのお医者さんがそうやったんかあ。時の流れ…?

ところで、バイオハザード?が今秋公開予定だそうで。楽しみだなあ。