マリー・アントワネット

マリー・アントワネット
ネタバレ注意!!!
何に驚いたってまず、キルスティン・ダンストンってこんなに可愛かったのかということ。だって、スパイダーマンの時はえらく不細工な印象があったもんだから。でも、チアーズの時は結構可愛かったよね? でも周りがもっと可愛くって圧され気味でしたが。そんなこんなでマリー・アントワネット見てきました。映画館で。ひとりで。レイトショーです。初めの方に流れる音楽、CMでも使われてるあの音楽が一番好きかもな。テンポとかが。あとのはとても映像とマッチしていてきれいでした。最初は、全然ごてごてしてないし、マリーも髪をアップにしてなくって不思議の国のアリスみたいって思うぐらい簡素だけど可愛らしい衣装だったのでううーん、これが18世紀?というのが正直な印象。ちょっと当時のリアリティみたいなものが薄いんですよね。全体的に。まぁずっと王室の中だから仕方がないのかもしれませんが。衣装や靴も今はいてても十分通用するような可愛らしいものばかりなのもその原因かも。本当にそうだったのか、その辺はちょっとフィクション入ってるのかわかりませんが。でも、王様の前で踊る場面だとか、そういう部分を見てくにつれ、これが本当なんだろうなと思うようになりました。恐らくこういう部分に関して、とてもアバウトだったんだろうなあ。なんというか、垣根がない。王に対して敬意はきちんとあるのだけれど、たとえば、ファンタジーのアニメだとかゲームだとかにあるような、舞踏会の間じっと玉座に座っている王様なんていないのだということ。愛人だって作るし、女の子の胸が気になるし、死ぬ間際には泣きもするし、そういう生身の王様がきちんと描かれていた。それはもちろん、ルイとマリーにも共通していえること。こんなにマリーって自由だったんだと、驚きました。もっと縛られた生活を送ってるのかとおもっていたけれど、こんなにも自由で華やかで奔放でそれでいて健気で繊細な、普通の女性だったのだと、初めて知りました。これを恋愛映画だと思って見にいくとちょっと物足りない気分になるだろうし、当時の生活を覗く為に見るとそれもまた物足りないだろうと思います。どことなく中途半端な部分は否めませんが、わたしはこの中途半端さが嫌いではないです。贅沢をいえば、もう少し切り込んで欲しい部分はいくつかありますが、それをいったらこんな時間じゃおさまらないだろうことは予想がつきます。その辺はDVDの方にでも収録されるのかな。最後の終わり方や、マリーがきちんとルイを愛していたということが知れてよかったです。マリーの入門編としてみるにはオススメできるかもしれません。関連本や、パンフレットも是非読みたいなぁ。
ちなみに、この映画、ハリーでは嘆きのマートルとして、ブリジットジョーンズでは親友のひとりとして登場しているシャーリー・ヘンダーソンが出ています。この人ホント年齢不詳だなぁ。